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ぼくには数字が風景に見える ダニエル・タメット

ぼくには数字が風景に見える映画『レインマン』の主人公と同じサヴァン症候群の青年、ダニエル・タメットの自伝。

著者のダニエル・タメットは、数学と語学の天才で、一瞬にして暗算ができたり、100年先の1月1日の曜日がわかったり、1週間で外国語の会話ができるという特殊な能力の持ち主です。
それは彼が、サヴァン症候群で、共感覚の持ち主だから。
サヴァン症候群とは、

例えば、
  • 特定の日の曜日を言える(カレンダー計算)
  • 航空写真を一瞬見ただけで、細部にわたるまで描き起すことができる。映像記憶。
  • 楽譜は全く読めないが、ピアノで弾いた曲を聴き、最後まで間違えずに弾くことができる。
  • 書籍や電話帳を、一回読めばすべて暗誦できる。
  • 芸術性の非常に高い作品(絵画、彫刻など)を作ることができる。サヴァンの5歳児の絵
  • 並外れた暗算をすることができる。

(from Wikipedia

また共感覚とは、複数の感覚が連動する現象で、ダニエルの場合は、数字を見ると色や形や感情が浮かんで来ます。本の中ではこう綴られてます。

1という数字は明るく輝く白で、懐中電灯で目を照らされたような感じ。5は雷鳴、あるいは岩に当たって砕ける波の音。37はポリッジ(お粥)のようにぼつぼつしているし、89は舞い落ちる雪に見える。

読んだきっかけは、友人のブログでの紹介で、サヴァン症候群に興味があったからですが、読み終わった後は、サヴァン症候群に対する驚きよりも、自分の言葉で自分の人生を大切に大切に伝えようとする姿勢にひたすら感動しました。

ダニエルは、サヴァン症候群であり、自閉性障害をもっていますが、海外ボランティアのプログラムに参加したり、自活したり、仕事を得ようと常に積極的です。

本を読むまで、自閉症と聞くと、他者との接触がもてずに自活は難しい人たちだと思っていたのですがダニエルは全く違います。

ハンデがあっても、それをできる限り克服し、ハンデがあってもできる仕事を探し、そして何より、人のためにできることをする姿勢に特に感動。

脳の不思議、人生、障害、恋愛、家族について、考えさせられます。
かなりおすすめ。

ぼくには数字が風景に見える
D. タメット 古屋 美登里
講談社 (2007/06/13)
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