明日の記憶
まりやさんのブログで知って、読みました。
広告代理店の営業部長が50歳で若年性アルツハイマーになる話。
仕事のミーティングの内容、会った人の名前と顔などそれまで当たり前だったことをどんどん忘れていってしまうさまは読んでいて実に悲痛。
ミーティングの内容や会社での行動を全てメモにしてポケットに納めたり、病気を必死で隠す主人公の姿や、陶芸教室や奥さんの数珠の話のように、苦しんでいる人を利用する人がいるとこは、特に読んでてつらかった。
長く営業の仕事を続け、一日何十人もの人間に合う日々の中では、忘れることも仕事のうちだった。
名刺ファイルがいっぱいになると古い名刺を束にして捨てた。
アドレス帳を新しくするたびに、記録するのが不要になった人間を切り捨てた。
そんな日々に対して罰があたったのかもしれない。
いままで会ったすべての人々を思い出してみたい。
どんな人物だったか、どんな風貌だったのか、どこで会い、何を話したのか、切れかけた電球のように記憶がおぼろげになっていくいまになって、私はそう思う。
もし私も同じように病気になったら同じように思うのかしら。
読んでるうちまだ結婚すらしてないのに、もし相手がこの病気になったら私は尽くしていけるかなぁ、「病めるときも苦しきときも…」って誓うけど、あの誓いを立てれるかなぁ、とどんどんブルーな気持になっていきました。
治療法がないのでハッピーエンドは期待できないし、どんな悲惨なラストかと思っていたのですが、ラスト、よかったです。顔も名前も一緒だった時間も忘れても、失っていないものがあるのだと、希望がもてるラストでした。
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コメント
泣けますよね
投稿 s | 2008.03.03 09:28